耳たぶの粉瘤を取った後の憂鬱
手術ってゴールじゃないんですね。親知らず抜いたときも思ったけれども。
耳たぶのしこりにイライラしていた
去年の今頃、兼ねてから気になっていた左耳たぶのしこりを切除することにしました。
一回ニキビができて治ったような気がしたんですが、そこから気づいた頃には皮膚の中にぽこっとしこりのようなものが出来てたんですね。これが気になって気になって。仕事中とか無意識に触ってたりして落ち着かない。
皮膚科の先生に見せると、ワンタッチで「粉瘤だね」と。皮膚科業界ではあるあるな症状とのこと。まあ自分も正直そんな感じはしてた。ネットでさんざん調べたから。
その粉瘤はいつか爆発すると言われた
粉瘤腫(ふんりゅうしゅ、アテローマ)とは、新陳代謝によって表皮から剥がれ落ちる垢などの老廃物が、皮膚内部(真皮)に貯まることによってできる良性の嚢胞性病変の総称。
皮膚の中で袋状のものができていて、その中に老廃物が溜まって膨らんでいるとのこと。自分のはまだそこまで大きくなってなかったので触って初めて「なんかおるな」って思うレベルでした。体感幅4mmくらい。
でも先生的には「いつか爆発する」「小さいうちの方がキズ小さいし楽」ってことなので後日日帰り手術で除去することになりました。
ここまでなんか展開早いように思えるけれども、ここに至るまで半年くらいかかっています。これも会社退職に伴う有給消化期間だからこそ。ありがたい。この時期にめちゃくちゃいろんな病院通ったのはいい思い出です。
これもこの時期。あと親知らずも抜いてます。
思ったよりデカかった粉瘤
手術のために病院に行くと、先生がわたしの左耳たぶを見て「うーんどこから取ろうかな?前からアプローチしようかな?後ろからアプローチしようかな?」と嬉しそうでした。
前から切開することにしたらしく、仰向けにベッドに寝かされました。穴の空いた布をかけられ、わたしからの視界は遮られた状態です。
手術の流れは恐らくこうです
- 麻酔打たれる
- メスを入れる箇所を青ペンで書かれる
- 粉瘤に面する皮膚を小さい丸に切る
- 切った皮膚を引っ張り付属する粉瘤の袋を穴から抜き取る
- 穴を縫って塞ぐ
麻酔が存分に効いているので感覚はほとんどないです。粉瘤を抜き取ったり穴を縫ってるときになんとなく耳たぶが引っ張られている感じはありました。
縫った後のブラックジャック状態の耳たぶを鏡で見せてもらいました。そのときに初めて「先生めっちゃアプローチ案耳たぶに描いてね?」って気づきました。キャンバス狭い。
その後は消毒してガーゼ貼られて終了でした。炎症を防ぐ薬と痛み止めを処方されましたが、痛み止めを使うことはなかったです。痛くない。
帰り際に耳たぶに埋まっていた粉瘤のホルマリン漬けを見せてもらうと、それが予想以上に大きかった。直径8mmくらいはあったと思う。あれが耳の中にいたのかと思うとちょっとおもしろかった。
帰り道「余裕やったなこれ」って思いました。親知らず抜歯に比べたら超お手軽じゃないかこれって思いました。愚かなことに。
全力でシャンプーできないのは盲点だった
「患部は濡らさないように」って言われてました。歯抜いた後のお米挟まるドキドキに比べたら余裕って思ったんですけど、シャンプーのこと忘れてました。これがすごいストレス。
とりあえずお風呂に入る前に左耳全体をラップで包んで、その上からビニール袋を被せてテープで止める生活を1週間続けてたんですが、むちゃくちゃイライラしました。もっと全力で髪の毛わしゃわしゃしたい。バッシャーっと髪の毛すすぎたい。
ガーゼ状態を解除されたときはとても生き生きとしていたと思う。これからは、何にも気を使わずにシャンプーできる喜びにもっと感謝しなくてはならない。
反省:今度耳たぶにガーゼを貼るときはこれを使おう
なんでシャンプーハットを使わなかったのかと当時の自分を殴ってやりたい。これがあればだいぶ楽に過ごせたと思う。くやしい。
ちなみに手術跡は見た目ほとんど残ってないです。耳元でささやかれるときに気づくかなくらい。耳たぶの形も変化なし。
あと後日ガーゼ交換のときに「こないだの粉瘤は良性だったよ」と先生に言われてハッとした。悪性ってパターンもあるのか!と震えた。
気になったら病院!大事!
では!