【名古屋観光】展示が動く動く!トヨタ産業技術記念館が想像以上のおもしろさだった
3時間の自由時間。名鉄線で一駅。
できれば名古屋駅から20分くらいでいける距離がいい。ということでやってきましたトヨタ産業技術記念館!
煉瓦造りの広大な敷地。
ロビーにでーっかいモニュメント。紡績の機械で、時間になると動くらしい。
この記念館では、トヨタがこれまで関わってきた紡績・金属加工・自動車生産の3部門について紹介されてるんですが、これがめちゃくちゃおもしろいんだな。家族連れにおすすめ。おとなも楽しめる空間です。さっそく今回感じたおもしろさをポイント毎に紹介します。
1.動く展示がすごい。音の迫力。
まずここの記念館の展示について、写真撮影可能です。工学部だったわたし、気になってうずうずする機械がたくさん!
経路の最初は紡績部門。天井に届きそうなほどの大きな水車が動力となって動かされる、糸紡ぎ機の迫力に驚き。綿から紡がれる糸の動きが、まるで生きているようでした。
写真の機械はさらに近代化していて、紡いだ糸を合わせてよりをかけているところ。部分によっては、柵の外から触らせてもらえます。
もちろん、自動車部門も大型機械が動く動く。これは車を組み立ててるところですね。ボタンを押すと動く機械がたくさんあって、こういうの大好きなわたしは超たのしい。
金属加工の機械も動かしてくれます。これはスタッフさんによる手動。
2.ガイダンススタッフさんの解説
この資料館、各所にガイダンススタッフさんが待機していて、見所を解説してくれるのです。これがすごーくためになる。
先ほどの水車などの製糸部門では、原料から強い糸を作るまでの過程を解説してもらえました。実際に機械を動かしてくれたり、工程毎に加工前後の糸を触らせてもらったりしてすごくわかりやすい。
あとは作った糸を使って布を作る機械の進化、これも待ち構えているガイダンスの方がしっかり教えてくれます。機織り機から完全機械化するまでの過程や、機械化するにあたっての問題点をどうクリアしていくかなど、現物を使ってわかりやすく教えてくれます。こういう問題解決の考え方とかって、モノだけの展示だとスルーされがちですが、勉強になりますし聞き応えのあるお話ばかりです。
英語解説してくれるところもあって、海外からのお客さんも耳を傾けていました。これは写真の鮮やかさそのままに、カラー織布する機械です。
3.運が良ければおみやげがもらえる
ここは金属加工の実演コーナー。スタッフさんが実際に機械を動かして、車のエンジン部品の型取りやバリ取りの工程を見学できます。ここでもスタッフさんの解説を聞いていたら、最後におみやげをもらいました
実演で作っていた、手のひらサイズの部品とバリ。じゃんじゃん実演しているとどんどんたまるそうです。大きな部品加工の実演もしてるらしい。
あとは自動車部門にて、この金属加工機械の大型版を見ていたらガイダンススタッフさんが実際に動かしてくれました。
このスタッフさんに、自動車の部品の切り出しから完成するまでの過程を解説してもらいました。
この組み立てロボット、左から順に新しいものになっていて、専有面積がより少なく、小柄に進化しているそうです。レーザーポインタを使った解説によって、複雑な機械のどの部分がどういう役割を果たすのかなど教えてもらえます。やはりわかりやすい。
そしたら解説の終わりがけに、スタッフさんからまたしてもおみやげをもらいました。クラシックカーのストラップです。
このストラップは、小中学生対象に開かれている体験コーナーにて、機械のボタンを自分で押して作った部品を組み立てて作れるものらしい。このスタッフさんは解説を聞いたお客さんに配ってるそうで、これは大きなお友達でもゲットできます。かわいい。うれしい。
他にも工作体験はあり。詳しくは公式サイトで。
4.生産技術開発のおもしろさを感じる
この記念館では、生産技術を進歩させる上で必要な「どうやったらもっと効率よくなるかな?」と課題を見つけて解決する過程、これを伝えることを重視しているように感じました。
機織り機の横糸を手で通すのを機械化するためのからくり、機械化することによって、従来人の目で確認していたエラーチェックをどうするか?など。こういう問題を知恵と工夫でかわしていく過程が、年代ごとの機械の展示で表現されています。その進化の過程は一見スマートなものですが、随所に当時の苦労が感じられて身が引き締まる思いでした。
豊田喜一郎氏の言葉は刺さるものがあります。こんなこと言ってくれる上司は絶滅してしまったのだろうか。
滞在時間は2時間。あと+2時間は余裕で過ごせる。
というか全然見足りてない。もう少し時間に余裕があったら↓
この広ーい自動車部門部門をもっとじっくり見たかったなぁ。ここの資料館、1つ1つの展示が見応えあるので、ついつい足を止めてじっくり見入ってしまいます。
まとめ:企業の記念館だけど科学館並みの充実さ。
これが大人500円で楽しめるとは。コスパ良いなぁ。
出口にはバイオリンを演奏するロボットがいました。この記念館って企業の歴史を語ってる建物なんですが、実態は技術の進歩を丁寧に教えてくれる科学館でした。ちびっこの夏休みの自由研究に最適。ちびっこが楽しいテクノランドというエリアもあるらしいのでぜひ。大人も十分楽しめる空間でした。
JR名古屋駅から歩いて20分くらいです。電車の場合は、名鉄名古屋駅から一駅の「栄生駅」から歩いて3分です。バス停もありました。詳しくは公式サイトにて。
では!