どんなに浮かれる話を考えていても、寝落ちしてしまう

将来を案じると眠れない

最近なかなか寝付けないのが悩みです。

布団にもぐって目を閉じると、妊活はいつまで続くのかとか、祖父母にひ孫を見せてやりたいなぁとか、両親の老後はどうなっているのかとか、わりと真剣な案件が頭を巡って眠れません。こういうのは脳がもっと生き生きしているときに浮かんでこいよな、まったく。

 

 

でも、しょうもないことを考えると眠れる

なので代わりにしょうもない話を考えるようにしているんです。ちょっとした桜蘭高校ホスト部的な逆ハーレム話です。これがよく眠れるんですよね。

原作になぞらえて、主人公はハルヒにしておきますね。ハルヒは大学2年生です。わりと鈍感な女です。

 

 

大学の学科掲示板を見ていると「ハルヒさん!」と後ろから声がした。

振り返ると、知らない男の子だった。「ぼっ僕、同じ学科の1年の神木といいます。あの、あの、僕の先輩になってくださいっ」

突然のことで驚いた。先輩と言っても、何ならもうわたしは先輩である。

「…先輩?というと?」「僕、サークルとか入ってなくて、仲のいい先輩がいないんです。だから試験の前の勉強が大変で、教えてほしくて、それに…。とにかく、僕はハルヒさんの後輩になりたいんです!だめですか…?」

 

1年の神木くんとラインの交換をした。アイコンは…この名前なんだっけ?ハウルに出てきたあのちびっこなんだけどな。

「また連絡します!」と神木くんは自分の教室に戻っていった。そうだわたしも教室に戻らなくては。

 

 

「あー、ハルヒ帰ってきた」教室に入ると、菅田くんの声がした。いつも通り、教室の後ろの方に座っている。隣にいる人は、サークルの先輩か何かだろうか。

伊野尾さん、あいつがハルヒです」「ふぅ~ん。ありがとね、将暉」

 

いつも通りわたしが前の方の席に座っていると、菅田くんの隣りにいた先輩っぽい人が近づいてきた。「ねえねえハルヒちゃん、この後俺とデートしない?」

 

「えっ、あっ、えっと…」「おしゃれなカフェ見つけてさ、行ってみたいんだよね~」「あっ、あの…」「授業終わるまで待ってるから。じゃあ後でね」

こっちが動揺しているうちに、茶髪パーマきのこカットの先輩は行ってしまった。わたしは放課後、今日初めて会ったあの人とカフェに行くことになったらしい。

 

混乱していると、後ろから菅田くんがやってきた。「さすが伊野尾さんやなー。勉強になるわぁ」菅田くん曰く、さっきの先輩はわたしのことを探していたらしい。

気づいたら吉沢くんも来ていた。いつもよりムスッとしている。

「何だよあいつ。ムカつく」「知らん?亮と同じ寮の先輩やん」「知ってる。女好きで有名」

吉沢くんは、あの人を相当毛嫌いしているようだ。「ハルヒ、マジあんなやつやめとけよ」「ありがとう吉沢くん。なんとかする」

 

 

なんとかすると言ったものの、何の策も思いつかなかった。授業が終わり、教室をで出ると伊野尾さんが待っていた。「おつかれ。行こっか」

 こっちが戸惑っていると、わたしの手をとり微笑んだ。「おいしいタルトのお店だよ?行かない?」タルトかぁ…いいなぁ。

 

伊野尾さんに手を引かれ、大学の周りを歩いていく。放課後はまっすぐ駅に向かうわたしは、このあたりには来たことがない。聞いてみると、伊野尾さんは同じ学科の大学院2年(M2)だった。裏路地にあったカフェは、大人っぽいおしゃれな雰囲気。

そしてここのフルーツタルトはうまい。しかしそもそもの話だが「どうしてわたしを誘ったんですか?」

伊野尾さんはふふっと笑った。「いつも帰りにさ、駅のホームで何かしらおいしそうに食べてるでしょ。あれ見て」

…恥ずかしい。確かに帰りの電車を待つ間、いつも何かしらもぐもぐしている。あれ外から丸見えなのか…あああー。

「で、いつも隣りにいる男は彼氏?」「いやいや、あれは高校の同級生です」「ふぅ~ん。同級生ねぇ…」

 

 

次の日の朝、いつもの電車を待つホームにて。先に来ていた窪田くんを見つけて声をかける。「あっおはよーハルヒ」「窪田くん聞いてよ!なんか昨日ね、いろんなことがあってね」

窪田くんは同じ大学の別学科。時間が合う時は、窪田くんと一緒の電車で通学し、わたしの一方的な話を聞いてもらっている。

「まず、同じ学科の1年生から、僕を後輩にしてくれって言われた」「えっ」「そんでね、M2の先輩にカフェに誘われた」「えっ」「タルトおいしかった」「えっあ、あぁ」突然の話で、さすがの窪田くんも相槌が下手くそになっている。

「あっ、あぁ、それで昨日電車にいなかったのか」「そうそう」「今日はいる?美味そうなお菓子みつけた」「いる!あ、でも今日は実験の日だから帰り遅れるかも」「そか。じゃあまたその時連絡ちょうだい」

 

 

窪田くんと別れて教室に行くと、昨日よりもムスッとした吉沢くんが待っていた。「ハルヒ、昨日ふつーに連れてかれてたじゃねーかよ」

「えっ、あぁ…うん。タルトおいしかった」「はぁ?」「あの人そんな悪い人じゃなかったよ!変なところは見られてたけど…」「お前、あいつのこと好きなのかよ」「え?いやーそんなふうには考えてなかったな…」

吉沢くんの冷ややかな目。すっかり呆れられてしまったようだ。「とにかくあいつはだめだ。俺が許さねえ」「はぁ…」

一方菅田くんは、昨日の様子を根ほり葉ほり聞いてきた。「さすが伊野尾さんやぁー!俺には真似できねぇー!」

 

 

思い通りの数値がでない。今日の実験は長引きそうだ。『先に帰ってて』と窪田くんにラインを入れた。

監督する大学院1年(M1)のメガネの玉森さんが優しかったのが救い。「大丈夫。もう一回動かしてみようか」「はい…すみません」

すると実験室に誰かが入ってきた。きのこカットの伊野尾さんだ。

「伊野尾さん!なんで?」「玉森は俺のゼミの後輩だから、ねー!」「伊野尾さん、暇なら手伝ってもらえます?」「も~玉森は冷たいなぁ~」

「昨日は楽しかったねハルヒちゃん!次は何食べよっか?」玉森さんの目がさらに冷ややかになった。「ゼミをサボって女の子と遊ぶとは、M2はいいご身分ですねー」

 

 

実験室にまた誰かが入ってきた。「ハルヒ?」「窪田くん!どうしたの?」「終わるまで待ってようかなーと思って。どっか席空いてる?」

「あ、いつもハルヒちゃんと一緒にいる子だ」伊野尾さんが気づいてニヤッと笑う。「昨日はごめんね。ハルヒちゃん借りちゃった」

「いいえ。今日は俺が

 

 

 

 

 

ってとこで毎回寝落ちしてるみたいなんですよね。

いやぁ、旬の俳優をふんだんに使ったドラマです。脳内キャスティングは無敵ですね。

ちなみに正規ルートは窪田くんエンドです。

 

では!

 

bequiet-screamnow.hateblo.jp

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