【体外受精・採卵レポ】採卵日当日~胚凍結までの経過を振り返る
前回までのあらすじ
体外受精をするために転院し、さっそく採卵周期に突入しました。
採卵日が決まるまで、長かったなぁー。
で、今回は採卵日当日から胚凍結に至るまでを振り返ります。
採卵日当日:早起き!はらへり
わたしの通う病院では、採卵は午前中のみ!
しかもめちゃくちゃ朝早い。この日は8時受付でした。
ちなみに病院で説明を受けた当日の注意事項は↓
- 消耗品代54,000円を現金で持参
- 朝ごはん、水分摂取NG
- 化粧NG、指輪は外す
- コンタクトレンズNG
- 静脈麻酔の場合は車の運転NG
今回は局所麻酔だったので自分の車で来れました。
静脈麻酔だったら…これ遠方の病院だとなかなかしんどいですね。
早速54,000円を納め、人がまばらな待合室で順番を待ちます。
【ざっくりと】採卵って何するの?
病院で受けた説明をとてもざっくりとさせながら解説しますねー。
婦人科で超音波検査を受けるとき、経膣エコーで映像みるじゃないですか。
あのときに入る機械が注射器的なものになって、ぷすっと膣内の壁を刺すんです。
その針先を卵巣まで刺して中のたまごを吸ってくる、これが採卵です。
で、吸ってきた卵子が入った容器に、当日持ってくる旦那の精液を流して受精を促すんです。
精子の運動率や数によっては、注射器で直接卵子に精子を注入する方法もあります。顕微授精というものですね。
受精卵は分裂しながら成長していき、胚盤胞の状態になったら凍結します。
わたしの病院では凍結が主流ですが、そのままその周期のうちに移植する方法もあるようです(新鮮胚移植)
とってもざっくり説明しましたが、ここから実際の流れを振り返りますねー。
はじめに:超音波検査で卵胞確認・麻酔ガーゼに座薬も入る
ここでいったんたまごの状況を確認して、作戦を立てるわけです。
今回の作戦はこんなかんじです↓
- 右の2個、左の1個は大きさ十分なので採る
- 左のチョコレート嚢胞の裏にたまごっぽいものはあるがスルーする
低刺激周期だったためかわたしの体質なのか、今回狙えるのは3個でした。
Twitterとかで20個くらい採るパターンを多く見てきたので、なんだか少ないような。
超音波検査をしたら、その椅子のままで膣内に麻酔ガーゼを入れられました。
あと鎮痛剤の座薬も。座薬は20年以上ぶりな気が…。
今回は局所麻酔なので、このガーゼと座薬が頼りです。
採卵の待機部屋にて:着替え・横になる
そのまま別フロアの採卵待機部屋に連れていかれました。
病院の大部屋みたいな、ベッドと鍵付きの収納ラックをカーテンで仕切るかんじの部屋でした。
ここで手術着的なものに着替えます。
ショーツは直前まで履いててOKでしたが、それ以外は全部脱ぎます。
ベッドで横になって休んでてね!と言われたので、お言葉に甘えて…。
とはいえわたしの順番は2人目で、1番目の方が手術室に向かってから10分もかからないうちにわたしの番が来ました。採卵って早いのな!
手術室にはモニターがいっぱいあって、ここでエコー映像を見ながら針を刺していくわけですね。急に怖くなってきました。
いよいよ採卵:なかなか痛いぞ!麻酔はどこいった!
でははじめますねーと、先生が登場しました。
膣内を広げるような器具が入った気がしましたが、そこまで気になりませんでした。
【まずは右卵巣から採卵するよー。3、2、1で刺すからねー】
という声かけを聞いて
<そんなカウントを
【3】するという
【2】ことはやはり相当
【1】痛いのでh
【デュクシッ】いっててて麻酔の意味とは?!?
と想像以上に痛みありましたよこれ。おい座薬もっとがんばれよ!!
とにかく刺す瞬間は痛いですし、刺してる間ももちろん痛いです。
痛みの種類的には注射なのですが、刺している間は生理痛みたいな下腹部の痛みもあってなかなかしんどいです。
今回は両卵巣から採卵するので、あともう1回刺しました。
頭の中で「死ぬこと以外はかすり傷」と唱えましたが、今回のかすり傷はわりと致命傷ですよこれは。
モニターにたまごの様子が映っていたみたいですが、あんまりそれを見る余裕もないし、そもそも眼鏡置いてきたからなんも見えんわ。
採卵後:1時間くらい点滴・横になる
施術自体は5分くらいで終わったみたいですが、とても長く感じました。
止血用ガーゼを詰められて、採卵終了です。
終わった後に痛みはのこらないのですが、とにかく疲労感がすごい。
「お疲れ様!がんばったね!」と看護師さんの励ましが沁みます。
自力でベッドに戻り、点滴を受けながらベッドで休みました。
早起きだし疲れたし、眠ろうと思ったのですがなかなか寝付けませんでした。
点滴が終わったら着替えて、いつものフロアに戻って再度診察です。
「急に動くと吐いちゃう人もいる」と看護師さんに聞いたので、ゆっくーり着替えて少し休んでから戻りました。
診察:本日の収穫報告を受ける
いつもの診察室で、採れたたまごの報告がありました。
- 右卵巣から:2個
- 左卵巣から:1個
と、当初の狙い通りに採卵できたようです。
今後は毎日3時頃に病院からのメールが配信されて、受精や分割状況確認ができます。
(病院によっては、電話で確認が必要な場合もあるようです)
お会計をするころには12時を過ぎていました。
もうお腹がすいてふらっふらです。お昼は肉ごぼうぶっかけを食べて帰りました。
この日の支払いは、先ほどの54,000円に加えて14,000円。これは旦那の精液検査代です。
採卵自体の精算は、後日請求書が届いてからです。こわいよー。
採卵後の注意事項について
診察のとき、先生から帰宅後の注意事項の説明がありました。
- 必ず止血ガーゼを抜く
- お風呂NGシャワーOK
- 出血が増えたり、下腹部が猛烈に痛くなったらすぐ連絡
この日は仕事休みだったので助かりました。こんなんで午後から仕事は結構しんどいかもです。
採卵後1日目:受精の結果報告
この日は受精結果がメールで届きました。
- 正常受精:2個
- 異常受精:1個
- 異常受精は培養停止します
ということで、3個→2個に絞り込まれました。
どっちの卵巣から採ったたまごかといった情報はなかったのですが、なんとなく左の1個がだめだったのかなーとか思ってみたり。
明日からは分裂状況の報告です。
採卵後2~3日目:分裂状況の報告
といった感じで状況報告がありました。とりあえず2~3日目に脱落者はなし。
分裂したとはいえ、凍結まで気が抜けないなあと。まあわたしの手は離れているのでなんもできないんですけどね。
採卵4日目:1個凍結できた!
急にこの日が訪れました。1個凍結!
あと昨日までの文面ではわかりませんでしたが、2個が分裂しながらも進捗は違ったんだなーと気づきました。
採卵5日目:最後のメール配信
ということで培養終了!もう1個凍結できた!
今回の採卵では、2個の胚盤胞が凍結できました。
よくあるグレードとかはメールに記載されませんでしたが、後日の診察で教えてもらえました。
たしか1個は4AC、もう1個は3ABだったかな…なんでメモしなかったんだ…。
後日:採卵料金の請求書が届いたよ
1週間後くらいに、郵送で請求書が届きました。
その額…およそ24万3千円!
現金・カード・銀行振込が選べました。カード払いが正解だったかな…銀行振込にしちゃいました。
助成金がもらえるとはいえ、やはり完全にカバーはできなさそうですね。
まとめ:注射は痛いし、財布も痛いぞ
今回の採卵で学んだことはこれです↓
- 痛いのマジ勘弁なら静脈麻酔一択
- でも日数が経つと、次も局所麻酔でもいいかなと思えてしまう
- 採卵~胚凍結までの日々はしんどい
- 受精したってことは、やっぱり原因はピックアップ障害だったのか?
あと止血のガーゼは、抜いてみたらこんな状態になりました。
永遠に伸びてくるガーゼ。トイレでめちゃめちゃ笑ったけど怖かったな。
とりあえずまず一つ壁は超えた!あとは移植のみです。
ということで、現在ホルモン補充療法で移植周期に突入しています。
自然周期と迷ったのですが、予定の立てやすさを優先しました。
このあたりはまた次回かきますねー。
では!