つるとかめと仮定する

ふらふらした雑記

【体外受精・移植レポ】ホルモン補充周期の薬をまとめました

前回までのあらすじ

 前周期で初めての採卵をしました。

結果は2個の凍結に成功!これを大事に生かしたい、育てたい…。

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そしてさっそく今周期は移植があります。

自然周期とかホルモン補充周期とか、なんとなく聞いたことあったけどよくわかんなかったワードが多く出てきて…ええ勉強になりました。

今回はホルモン補充を実施します。薬の管理、たいへんですねえ。

 

 

そもそも:採卵~移植までの流れは何パターンもある

わたしの病院の場合、体外受精の基本的方針はこんなかんじです↓

  • 排卵誘発剤:低刺激のものがメイン(薬+数回の注射)
  • 受精方法:ふりかけor顕微授精
  • 採卵周期と移植周期は別に確保する(新鮮胚ではなく凍結胚を移植)
  • 必要に応じて:アシステッドハッチングも可能
  • 移植する数:1周期に1つ

これらは受診初日にあった治療説明で話を聞いたことです。

この中から数点抜粋して補足しますね。

  • 採卵周期と移植周期は別に確保する

→採卵したら生理が来るまでお休み!次の周期に移植します

採卵した卵が受精して分割胚までたどりつくのが5日間くらいでした。

採卵した周期にそのまま移植を行うことも日数的には十分可能です。そりゃそうか、本来は1周期で完結するもんな。

この病院で別周期にする理由は、採卵周期に服用した薬や注射による体の負担を回復させるためだそうです。

以前は新鮮胚移植をしていたそうですが、今は凍結胚移植しか実施していないとのこと。

 

  • 必要に応じて:アシストハッチングも可能

→着床しやすくするために切り込みを入れる処理のこと

殻を破った状態(孵化)した状態で移植すると着床しやすいらしく、その殻に切り込みを入れて破りやすくする処理のことだそうです。

凍結胚を解凍する過程で孵化することもあるそうなので、必要に応じてです。

 

  • 移植する数:1周期に1つ

→多胎妊娠のリスクを減らすため

解明されていない謎らしいんですが体外受精では、一卵性の双子を妊娠する例がよくあるそうです。

1周期に1つを移植した後、細胞分裂の過程で胎嚢が2つできて…ということです。

Twitterで調べてみると、1周期で2つ移植するパターンもあるようですが、これがもしかしたら3つ子になる可能性もあるわけですよね。

この病院では多胎妊娠のリスクを回避するために、移植は1周期に1つのみと決めているそうです。

 

 

生理2日目:自然周期とホルモン補充周期の選択を迫られる

採卵して2週間後くらいに生理が始まりました。

3日以内に通院と言われていたので、さっそく2日目に受診しました。

受付にて「移植周期にしますか?」という意思確認が。もちろんイエスでしょう!

 

超音波検査で卵巣や子宮を確認したあと、先生から今回凍結した分割胚についての説明がありました。

採卵後から初めての受診だったので、分割胚の説明を受けたのは今回が初です。

うろ覚えで申し訳ないのですが、一つは3〇〇で、もう一つは4〇〇でした。

〇の部分にはグレードを表すアルファベットが入るのですが、この組み合わせをすっかり忘れてしまいました。AAとかではなかったのは確かです。

先生から補足説明があり↓

  • あくまでサイズや形状から判断したグレードである
  • 解凍して形状が変化すると、グレードも変化する

とのことです。とりあえず2個確保できたことを喜びたいと思います。

 

そのあと「自然周期かホルモン補充周期か、どちらにしますか?」と聞かれました。

 

採卵後に「検討しておいてくださいね」と事前に説明は受けていたものの、正直まだ決めかねていました。

  • 自然周期:自然に排卵するのを待って移植をする

ホルモン剤不要で費用は安いが、日程がぎりぎりまで決まらない不安定さがある

→日程が事前に決められるが、ホルモン剤の費用はかさむし何より面倒

 

この2択、お金をとるか日程をとるかです。

決めきれなかったので、先生にホルモン剤の費用を尋ねると受付の方が調べてくれました。2~3万くらいになるそうですが、選択制の薬によって差額は変動するそうです。

 

10万くらいの差額になるならむりだなーと思っていたのですが、2~3万ならなんとか…いやいや、不妊治療で金銭感覚はマジで狂いまくりです。

とりあえず今回はホルモン補充周期にすることに。

貼るテープと飲み薬を買って、お会計は約16,000円でした。

 

 

生理3日目:投薬スタート

D3~14くらいまで使用する薬はこんなかんじでした↓

  • 小粒の錠剤薬(ジュリナ):1日3回2錠ずつ
  • テープ状の張り薬(エストラーナテープ):2日に1回交換で2枚ずつ、下腹部に貼る

主な目的は2つ:排卵を止めることと、内膜を厚くすることです。

 

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ペットボトルのキャップくらいの大きさ

エストラーナテープは、思ったよりも目立たない肌色で薄っぺらい形状でした。

 これをお腹に2枚張って過ごすだけです。何が起こってるのか…。

粘着力はそこそこありますが、お風呂で体を洗うときうっかり剥がれそうになりました。しわにならないように貼るのも結構むずいです。

あとまあまあかゆいです。わたしあまりこういうのでかゆくならないことで定評があるのですが、それでもまあまあかゆかったのでなかなかのくせ者だと思います。

 

薬貼ったり飲んだり、忘れないようにいろいろ工夫しました。

錠剤のパケ越しに日付を書いて、その順に飲んでくのは我ながら良采配だったと思います。

 

あとは服用時間をスマホのリマインダーで管理していました。

時間を分けてこんなかんじで…

  • 朝7:30:くすり あさ
  • 朝8:00:くすりもった?(昼用の薬を忘れないように)
  • 昼12:30:くすり ひる
  • 夜19:30:くすり よる
  • 夜21:00:テープ交換(2日に1回)

これが結構効くんですよね。特に外出前の「くすりもった?」とか。だいたい忘れてるんでね。

あとはうちの病院では日程表がもらえたので、そこにマーキングしたりとかしました。

 

 

生理10日目:内膜OK、移植日決定

ホルモン補充周期のメリットは、通院回数が少なくなることらしいです。

現に今周期、まだ通院2日目です。採卵周期が懐かしいな…。

 

血液検査と超音波検査を終え、もう移植日を決定する段階になったようです。

今回はD20での移植となりました。次通院するのは移植日当日です。

 

そしてD15からホルモン剤の内容が変わるということで、新たな薬を購入して帰りました。この日のお会計は約13,000円でした。

 

 

生理15日目:ホルモン剤が増えてやばいよやばいよ!

まず今まで使用していた薬について

  • ジュリナ:1日3回で量は半減の1錠
  • エストラーナテープ:D17にはがしておしまい!

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珠理n…ジュリナは半量で継続

 ジュリナは直径5ミリくらいの小粒の錠剤です。

1日6錠だったのが、3錠になると寂しくなってきますね。珠理奈…。

でも安心してください。仲間はたくさんいますよ。

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ジュリナに寄り添う他メンバー

↑これが1日分です。数も種類もさまざまな個性的なメンバーですね。

  • 白い錠剤(ルトラール):1日3回2錠ずつ
  • 粉薬(ハイシー):1日3回1包ずつ
  • 赤っぽい錠剤(プレドニン):1日1回1錠ずつ
  • 一際大きいカプセル(ウトロゲスタン)膣錠:1日2階1錠ずつ

数や飲むタイミングを指定されているのでいよいよ管理が大変です。

とりあえず前回と同様に日付を書き込み、リマインダーを頼りに服用しているところです。

ちなみに粉薬のハイシーは、レモン味のラムネみたいな感じでお気に入りです。

さっと溶けるのでむせる心配もありません。めちゃくちゃすっぱいけどね。

 

 

膣剤の選択について

先ほどお話しした「選択制の薬」というのが、膣錠のウトロゲスタンです。

黄体ホルモンを補充することで、着床環境を整えるのが目的とのこと。

1日700円~1,200円くらいかかり、わたしが把握しているだけでも15日間使用することになります。

 

この病院では4種類から選ぶことができました。

  • ウトロゲスタン:最も安価だが使用方法に難あり

1日2回の使用で、指で膣奥まで入れます。

使用した感じでは、表面が溶けやすくて手が白く汚れるのが唯一めんどいポイントですね。あえて溶けて滑りを良くしてるのかもしれません。

ピーナッツ由来の油を使っているので、ピーナッツアレルギーの方はNGです。

少し油っぽいおりものになので、ショーツ汚れ防止のためナプキンを敷いています。

量が多くなることはありませんでした。

 

残りの3つは説明を受けた内容で補足します。

  • ルティナス:錠剤でアプリケーターがあるので入れるのが簡単

1日2回1錠ずつの使用で、タンポンの押し出し装置みたいなアプリケーターが付属しています。手が汚れにくいのがメリットです。

価格はウトロゲスタンの+150円/1日あたり くらいです。

おりものは多めになるとのこと。

 

  • ワンクリノン:アプリケーターあり、1日1錠でOKだが最も高額

これはゲル状の薬剤で、錠剤のような違和感が少ないのがポイントです。

1日1回で済むのでめんどさも半減ですが、残念ながら1日1,000円を超えます。

 

  • ルテウム:先が細くて入れやすい錠剤

1日2回1錠ずつ、指で入れるタイプです。

ざっくりいうと弾丸みたいな形で、細い方を先に入れると楽に入るらしいです。

今使っている、同じく指で入れるタイプのウトロゲスタンよりは確かに入れやすそうな形状でした。

ウトロゲスタンとの差額は+300円/1日あたり くらいでした。

 

 

こんなかんじで、使用しやすいものほど高額になるわかりやすい料金形態でした。

今回ウトロゲスタンにした決め手はずばり、一番安かったから!

とりあえずやっすいのを使ってみて、よっぽど嫌やったら次は変えよう!と思いました。

 

で実際使ってみた感想ですが、別に大した嫌な思いはしてません。

汚れた手はすぐ洗えばいいじゃん!ということで次もウトロゲスタンで決定です。

 

 

 

まとめ:とても穏やかな移植周期

前回の採卵周期は、なんかしょっちゅう病院に行ってた気がします。

それに比べて今周期、全然病院行ってないなあ~と懐かしく思えます。

ちなみに今周期では、こんな日程で通院することになるようです↓

  • D2:診察
  • D10:移植日決定
  • D20:移植
  • D23:注射
  • D26:注射
  • D29~30:判定日

ということで、移植後は注射で2回通わなきゃなので少し忙しくなりそうです。

次は移植のレポを書きます。

では!

 

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